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青竜の城

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帰省ランR(257km)

帰省ラン・リターンズ(H20/09/16)

帰省ランR

 3年前、大学1年の8月1日に僕は帰省ランをおこないました。結果は27時間と丸1日を越えてしまいました。そのことがずっと悔しかったのです。毎年リベンジを行おうと考えていたのですが、とうとう4年生になってしまいました。

 午前0時。10分ほど下宿の入り口で待機していて、時間ピッタリに出発しました。目標は20時間,あわよくば18時間。そして実家の夕食に間に合うこと,でした。通常のロングランでは,疲れを知らない始めのうちはめちゃくちゃ走るんです。最低でも30km,可能なら70kmくらい走ってしまうこともあります。ところが,今回はそういうわけにはいきませんでした。なぜなら,出発前に家に残っていたミネラルウォーターを飲みまくっていたからなのです。つまり,トイレ休憩に何度も何度も行く羽目になってしまって……。1時間ごとの休憩を余儀なくされました。僕の計画ミス。しかも,着ていた服がレーパン&ジャージだったので,立ち小便不可……。つらかったです。

 まず国道1号線で山科まで行き,そこから府道を通って国道171号線に合流しました。ここの府道で少し迷ってしまって,少し時間を浪費しました。これが30km地点です。それからトイレ休憩をしながらも、なんとか3時間で40km走ることが出来ました。やっと大阪府です。できれば50kmに到達しておきたかったのですが、やむなし。このあたり、眠いな~と思いながら走っていると、超大型のレッカー車が縁石に乗り上げているではありませんか。パトカーとか来ててものすっごい渋滞してましたが、自転車には関係ありません(笑)

 午前5時15分。次第に眠気がピークを迎えていた頃、あたりが明るくなってきました。日の出です。明るくなってくると元気が出てきますね。それに、ここまで寒かったんですよ。20度を下回っていたらしく、スピードが出なかったので、これで明るくなって暖かくなってくると急げるかなあと期待をしていました。この時点で約65kmです。そこから1時間後の6時15分には大阪府を抜け、兵庫県へと足を踏み入れました。

 寒さ、トイレが原因で初めの6時間で75kmしか進めず、僕は少し焦っていました。それに、バイパスの下道を選択して迷うなどしたことで、予定よりも距離が伸びていたんです。当初の予定は230km、しかし240は行くかなと感じていました。国道171から176号線に移行し、しばらくして県道に入りました。一昨年、下宿から姫路まで行ったときは171号→2号を進みましたが、最短ルートを通ろうとしたんです。ところが突入して後悔。めっちゃ山道……。アップダウンが激しいのなんの。素直に171で神戸に出ていればよかったです。神戸市に入ったのは8時半。ちょうど100kmでした。

 時計の針が11時にさしかかってきた頃、ようやく国道2号線が見えてきました。加古川です。まだ150km付近だったのですが、それまでの山道でもうへとへと。“加古川”という川の近くにあるコンビニで唐揚げ弁当を食べて休憩を取ることにしました。その後、加古川に架かる橋に行こうと思ったのですが、なかなか歩道へ行けません。わずかな隙間を利用して入りましたが、もっといい場所があったのかな?河川敷に降りたししちゃいました……。

 正午を過ぎたところで、まだ走行距離は155kmでした。12時間でそれだけ。ちょっとまずい。焦りがますます募ります。でも今日という日はまだあと12時間もあるんだし、ゆっくりマイペースを貫こうと心に決めました。ところが昼を過ぎ、半日前の寒さはどこえやらというくらい気温が上がっていました。汗がだらだらでしたが、僕の場合、暑い方が元気が出てくるのです。姫路を過ぎ、13時半には先日の琵琶湖ランと同じ距離、180kmを越えることが出来ました。あれと比較したらずいぶん遅いペースですよね。

 180kmを越えてから、突然疲れが現れ始め、つらくなってきました。しかも相生駅を越えたら、いよいよ県境を感じ始めます。ふつう、県境といえば峠なのですが、兵庫~岡山の県境も例外ではありません。ひとつ目の峠を越えて二つ目の峠にさしかかったころ、走行距離はついに200kmの大台へ乗りました。そして210km地点、みっつめの峠の頂上が、いよいよ県境。車道はトンネルで、歩道はその上を通るんですが、さすがにこの距離を走って10%の勾配は無理と判断し、手で押して歩きました。頂上に達したときの時刻は、15時半でした。75km地点からですから、兵庫県に135kmもいたんですね。

 下り終えて岡山県備前市に入ると、国宝、閑谷学校が見えてきました。中学時代に座禅を組んだ覚えがあります。すでに220kmを越え、190km前後が疲れのピークだったとはいえ、地元岡山に入ったとたんに元気が復活しました。地元パワーです(笑)。道が走りやすかったこともありますが、なぜかアベレージ28kmでかっとばすことができました。備前市を過ぎて、瀬戸内市に入り、岡山県の三大河川の一つである吉井川をわたりました。もう岡山の街はすぐそこです。事前の計画では、どこか岡山駅の手前で左折することになっていました。なので、もうそろそろ駅だろうと思って左折したんです。岡山市に入ったことでテンションがあがっていたのかもしれません。迷いました……。時刻は17時半。距離は240km……。

 なんとか近くのコンビニで位置を確認し、知っている道に合流しましたが、まさかここまできて迷うなんて、いくら僕とはいえ思ってもいませんでした。そのまま迷っていることに気づかずに南に進んでいたら、玉野市に着いてしまうところだったんです。危ねえ~。それからしばらく、知っている道、しかも高校時代の通学路に入りました。さすがに超の付く方向音痴とはいえ、ここまでくると迷うことはありません。次第に薄暗くなってきた道を通り、実家に帰ろうと……したところ、空から水滴が落ちてきました。雨です。午後6時。ここにきて雨です。勘弁してくれ~と思いながらも、ラストのラストスパート、急ぎました。

 そして、午後6時40分。ついに、帰省ランを達成することができましたのです。

 もうへとへとの2乗って感じで、脚はガクガク、重心を片足に移すと倒れそうな状況でした。体中が痛く、肩と腰は特に痛かったです。家に着くと、すぐにお風呂に入らせてもらい、目標であった夕食を食べて床に就きました。2,3日は脚のだるさと、肩、腰の痛みが取れなかったんです。あーしんどかった。もうしないと思うけど、3年ぶりのリベンジを達成できて、本当によかったです。疲れました。


走行距離257.4km 自己記録更新!
走行時間18時間40分
最高速度61.4km/h 自己記録更新!
平均速度18.5km/h


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